RBCアナウンサー山野本竜規の「ナカトリモチ日記」

神社の神職は神と人との間を取り持つ「ナカトリモチ」。 神職資格を持つRBCアナウンサー山野本竜規が、仕事の 裏側からプライベートまで日々の出来事を皆さんにお届けします。
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2007年12月28日

甘ったれるな!

甘ったれるな!普段、僕はモノレール通勤をしています。

通勤時間と重なると、車内は
会社勤めの人たちでいっぱいになるのですが
先日、ある人の個人セッションを終えて
ちょっと疲れて帰宅するときに、
勤め先から帰宅する人たちを見ていると
「みんな、それぞれの事情を抱えながらも
 懸命に頑張っているんだなぁ~」と
とても励まされるような気持ちになりました。


僕の霊視や個人セッションの依頼の中には、
男性の場合、就職や転職に関する相談も多くあります。

先日、相談に来られた30代後半の男性は
大学を卒業して2年ほど会社勤めをしたそうですが
社内に信頼できる友達もいないし、
仕事にも遣り甲斐を見つけられずにいたので辞めてしまい
それからは、アルバイトで生計を立てている・・・とのこと。

でも、アルバイトの仕事は、単調で遣り甲斐もなく、
もっと安定した遣り甲斐のある仕事に就きたい・・・
という相談だったのですが、
ハッキリ言って、このような相談に対しては
僕からは何も言うことはありませんし、
霊視するまでもありません。

「お好きにどうぞ。」とお伝えするのみ。

僕、こういった場合も、正直に相手に伝えます。

「今は、霊視するまでもなく、僕、個人の意見としてですが・・・」
という前置きをした上で
何故、霊視をする必要がないのかを
なるべく懇切丁寧に!?穏やか!?に説明します。

この男性の場合は、
まず、仕事に対する認識があまりにも甘すぎます。

アルバイトで生計を立てるのは、
それぞれの人生設計がありますから
僕は、それぞれに合ったお金を稼ぐ方法があっていいと思っています。

でも、アルバイトだからと言って
仕事自体を軽視するのは、いかがなものでしょう。

そして、仕事をする意味は、
あくまで社会貢献や企業の利益をあげるために働き、
その見返りとして給料を頂いて
頂いた給料で、自分や家族を養っていく・・・という
最も基本的な目的があります。

その給料の大半は、
それぞれの能力や技術などを含む仕事の対価と
あとは色々な人間関係の我慢料です。

仕事上の人間関係は、決してラクなものではありませんし、
むしろ、そうでないと人の魂は成長しません。

よく言われているように、
魂を鍛えてもらっている上に、お金まで頂いているのですから
それがしっかり理解できていれば
そう簡単には、文句は言えないはずです。

学生じゃあるまいし、会社で友達を見つけようだなんて
そんな甘ったれた考えでいること自体、
「今までどんな仕事をしてきたんだ?」と呆れてしまうほど
考え方が、甘い。

仕事や職場環境に、
そんな非現実的な理想を勝手に期待した結果、
「想像していた環境と、なにか違うような気がする・・・」と
職を転々とする人がいますけど、
そんな都合の良い考えが通用するほど社会は甘くありません。

きっと転職をしたとしても、同じことを繰り返すでしょう。

遣り甲斐についても同じ。

これについては
多くの方が勘違いされていることなのですが
仕事「だけ」に遣り甲斐を求めてしまうと
理想ばかりを追い求めて、
目の前の仕事をしっかりこなせない
現実逃避型の人になってしまう場合が多いような気がしますし、
団塊世代の退職者の中に
急に生き甲斐を失くしてしまう人が多いのも、
これが原因です。

仕事だけが生き甲斐だった・・・という人。

こういったタイプは、歳をとっていようが、若かろうが、
どの年代の人にも見受けられますね。

仕事は、どんなに
憧れの職業だとしても、内容だとしても
その裏には、とてつもなく地道な作業があったり
地味だったり、ひたすら同じことの繰り返しだったり・・・と
それなりの苦労が必ずあるものです。

「思っていたよりも、遣り甲斐を感じない」と
これまた、職を転々とする人もいますが、
先ほども書いたように、
仕事をする目的は、あくまで
社会貢献や企業の利益をあげるために働いて
その対価として給料を貰い、生活をするためです。

遣り甲斐は、仕事以外でも
いくらでも見つけられますし
むしろ、仕事と遣り甲斐が一致する人なんて
そんなに多くはありません。

僕自身だって、同じです。

アナウンサーという職業は、
勿論、昔から憧れていた仕事でしたし、
陰の苦労を含めて「大好き」と思える、
大切な仕事ではありますが
それが僕の全てでは、ありません。

あくまで食べていくための手段の選択肢の中で
「どの仕事だったら、自分に合っているのだろうか・・・」と考えた中で
自分の適性に合った「適職」を選んだだけのことです。

むしろ、遣り甲斐や使命感を優先させるのであれば、
仕事ではない
ナカトリモチとしてのお役目のほうです。

だからと言って、
仕事に手を抜いているのかと言えばそうではなく
仕事は仕事でしっかりこなして、
残りの時間は、自分の遣り甲斐を優先させているだけのこと。

もし、僕が今の霊視や個人セッションを仕事にしてしまえば
それはそれで十分可能なことでもあるのですが、
「仕事」となれば、対価として頂くお金のために、
そして、食べていくために、
多少無理してまでも嫌だと感じる人や、
全く霊的世界を理解していない人にまで
霊視や個人セッションをせざるを得ない場合だって出てくるでしょうし、
同業者のけん制や嫌がらせだって受けることも多々あるでしょう。

逆に言えば、霊能者やスピリチュアリストを
職業として選んだ人たちは、
相当な覚悟と忍耐、
そして自立した心がないとやっていけない・・・ということですし、
そうした厳しい環境に置かれた中でも、
他の人をいたわる優しさと心の余裕がないといけませんから
この仕事が、いかに大変かは手に取るように分かります。

どんな仕事にしても、
「仕事をする」ということは、そういうことなんです。

そして、今、自分が担当している仕事内容の中にも
必ず次に繋がる「何か」があります。

いつまでも
「つまらない」「遣り甲斐がない」と愚痴をこぼしているようでは
ずっと同じことの繰り返しです。

よく自分の会社を批判をする人や、
「辞めたい」「辞めたい」と言っている人がいますが
そこまで不満に感じているのだったら、
さっさと辞めてしまえばいいと思いますし、
会社を批判するのであれば、
陰口ではなく、堂々と経営者に言うべきです。

でも、そういった人に限って、
いつまでも会社や組織に依存する人が多いのですが・・・。

みんな、どんな人であっても
それなりの人間関係の辛さや複雑な事情を抱えて、
そして理不尽な想いをしながら、
我慢することも当たり前と思って、働いているんです。

だから、厳しい言い方かも知れませんが、
「仕事がない」「不況だ」と言われている世の中ですが
それは、本当に仕事がないのではなくて
ただ単に「遣り甲斐を一方的に求める仕事がない」というだけのこと。

今回の相談者に関して言えば、
「甘ったれるのも、いい加減にしろっ!」と喉まで
出かかっていたのを、グッと堪えて
理解できそうな範囲までのお話をしましたが、
正直、こういう人には、いくら話したところで
今の段階では、心の奥底には届かないでしょう。

理想や空想ばかりで、
「実体験」というものが、伴っていませんから・・・。

だから、まずは、どんな仕事でもいいから
自分で汗水垂らして働いて、
お金を稼ぐことが、どんなに大変なことなのか・・・
ということを学ぶことから始めないと
何も変化はありません。

中には、働きたくても
病気などで働けない人だっているんです。

世界にまで目を向ければ、
探しても、探しても
本当に仕事がない人たちだっているんです。

世の中の不況や、家庭環境、社会情勢の責任にして
仕事を選り好みしている人が増えていますが、
これって、本当に身勝手で、
甘ったれな心のあり方だな・・・と思います。

仕事だけではありません。

自分の居場所は、自分自身で見つけるものです。

仕事であれ、家事であれ、趣味であれ、
どんなことに、生き甲斐を感じて、どんなことに喜びを感じるのか・・・。

それを自分なりに一生懸命考えて、
自分の責任で人生を踏み出せば、
多少、仕事が大変だったとしても
他の部分で遣り甲斐や充実感を味わったり
人生の喜びを実感することができるはず・・・。

誰一人として、
お先、ずっと真っ暗な人生なんてあり得ません。

前を向こうとしていないだけ、光を見ようとしていないだけ。

どうぞ、甘ったれることなく、前を向いて下さい。




*注*
 このブログのメッセージ欄を通して、または会社の電話を通しての
 霊視や個人セッション、勉強会の申し込み、質問の回答等は
 一切受け付けておりませんので、どうぞ、ご了承下さい。


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Posted by 山野本 竜規 at 06:19 │スピリチュアル&神社