RBCアナウンサー山野本竜規の「ナカトリモチ日記」

神社の神職は神と人との間を取り持つ「ナカトリモチ」。 神職資格を持つRBCアナウンサー山野本竜規が、仕事の 裏側からプライベートまで日々の出来事を皆さんにお届けします。
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2008年09月27日

お彼岸、供養、あなたの人生。

お彼岸、供養、あなたの人生。先日、所用で伊勢や松山に行った時、
必ず目に留まったのが、彼岸花。

写真は、本家のお墓参りに行った時、
近くに咲いていた彼岸花です。

場所によっては、一面、赤い絨毯のような
素晴らしい景色が広がっていて
「あぁ、季節は秋になっているんだなぁ~。」と
日本の季節の移り変わりを
しみじみ実感しました。

一般的に、お彼岸の習慣は
春の3月20日頃、
春分の日を前後して1週間ほど、
秋の9月20日頃、
秋分の日を前後して1週間ほどの間、
ご先祖様が、この世へ戻ってこられる・・・という
仏教の考え方が由来とされています。

そして、この時期に思い浮かぶ食べ物と言えば、
やっぱり、「おはぎ」ですよね。

「ぼたもち」「おはぎ」は、
同じ食べ物のことを指しますが
春の時期に咲く「牡丹の花」に、
小豆を見立てて「ぼたもち」と呼び、
秋の時期に咲く「萩の花」に
小豆を見立てて「おはぎ」と
呼ぶようになったそうです。

一般的には、「おはぎ」と
呼ばれることが多いそうですが
これは、お餅を販売する側のお店が
「ぼたもち」「おはぎ」と
季節が変わる度に名称を変えていては大変・・・
ということから、
秋の「おはぎ」という名称が
多く使われることになったとか・・・。

それにしても、
大自然の季節の移り変わりを
花や草木と食べ物に結びつける
日本人の美意識、感性って、
やっぱり、素敵ですよね。

閑話休題・・・。

このお彼岸を挟む前後の時期は
僕がお受けする霊視相談依頼の内容も
ご先祖様や、供養の仕方の相談が
増えてきます。

理想的なご先祖供養の仕方、方法は
他の誰かに頼るものではなく、
最終的には、
供養する側である
現世を生きる僕たちの心次第。

日々の目の前にある生活を
一生懸命に生きる姿を
ご先祖様たちにお見せすることが
何よりの供養です。

昨日、先祖供養のことで
僕のところに相談に来られた方の場合、
どうも、ここ最近、
肩と首の調子が悪くて
病院に行っても異常なし。

「もしかしたら、何か見えないエネルギーの
 影響を受けているのではないだろうか…。」と
何人かのユタ、霊能者回りをしたのですが、
どこでも、
「先祖供養が足りない。」
「ご先祖様が怒っている。」
「お墓を綺麗にしていない。」と
立て続けに言われて、
真っ青になったそうです。

だけど、時間的にも、今は
お墓参りは無理なので、
どうしたらいいのだろうか・・・と、
半分ノイローゼ気味になって
僕のところに来られました。

その方は、本土出身で
沖縄の人と結婚し、
沖縄で生活しているので
本家のお墓は、出身地である
東北地方まで
出向かなければいけません。

霊視してみると、
ご先祖様は
お墓のことで怒っているどころか、
その方の、
凝り固まった考え方しかできない
悪い心癖のことを
非常に心配されている様子でした。

肩や首の調子が悪いのも、
霊障でも何でもなく、
全ての物事を
「絶対に○○だ。」と信じ込んで
間違った方向に進んでしまうような
頑固な心癖からくるものでした。

お彼岸や、お盆の時期になると
怪しい霊能者やユタの
稼ぎ時になるのかも知れません。

だって、相談に来られる方に対して
「先祖供養が出来ていない。」
「ご先祖様が怒っている。」
「お墓の手入れが行き届いていない。」と
言えば、
お盆やお彼岸の時期と重なって
信じる人がほとんどでしょう。

そして、言われるがままに
高い供養、祈祷料を払って
実態のないご先祖供養とやらをする・・・
というような
いつの時代も変わらない
心の弱い人同士が
依存し合う関係が成立する訳です。

神社、仏閣でも、
ご先祖供養のような
護摩木をお焚き上げする
供養の儀式などがありますが
これも、やはり、
それを執り行う側の心次第です。

それに携わる神職や住職が
命を懸ける覚悟で、心を込めて
お焚き上げをすれば
その想いは、
大自然のエネルギーと共鳴して
未浄化霊の魂の浄化の
お手伝いができるのは確かです。

でも、それは、専門の人が
やればいいだけのことで
僕たちができるのは、
ご先祖様や大自然の恵みに感謝し、
ただただ、自分の人生を、
一生懸命、直向きに生き抜くことのみ。

もし、あなたが
この世での人生を全うし、
ご先祖様の立場になった時、
残してきた子孫に、何を望みますか?

自分たちを、
高いお金を払って供養してもらうことでしょうか?

僕だったら、
残してきた愛する家族、子孫たちが
たとえ辛いことがあったとしても
それを乗り越えて
また笑顔で、元気に、明るく生活している姿を見れば
それだけで、
「あぁ、僕も安心して、自分の行くべき世界で
 自分の生活をすることができるな・・・。」と
前を向いて、魂の浄化に向けて
進んでいくことでしょう。

たとえ、お墓がなかったとしても、
お墓参りに行けなくても、
どこにいても、
その感謝の気持ち、優しい想いを
ご先祖様たちに向けて届けるだけで
しっかりと、そのエネルギーは
故人に届いているものです。

だから、怪しい霊能者やユタが
「ご先祖供養が・・・。」とか
「ご先祖様が怒っている。」とか
「お墓参りに来てくれないと言っている」と
半ば脅しのように伝えてくるのは、
完全な筋違い、間違いです。

もし、本当に
そのようなことを言ってくる
ご先祖様、もとい未浄化霊がいたとしたら、
逆に、このように諫めてあげましょう。

「もう、体は、この世にないのだから、
 お墓、食べ物、現世のものに執着せずに、
 早く、浄化の過程を辿って下さい!」と。

先祖供養にしても、
故人の供養にしても、
最終的には、
あなたの心次第、生き方次第です。

自分自身にも、ご先祖様にも
正々堂々と、正直に明るく生きていれば
それこそが、
あの世で過ごす故人に対する
何よりの供養になります。

どうぞ、そのことを忘れず、
怪しい輩に騙されないようにして下さいね。


*注*
 このブログのメッセージ欄を通して、または会社の電話を通しての
 霊視や個人セッション、勉強会の申し込み等は
 一切受け付けておりませんので、どうぞ、ご了承下さい。


*「供養」に関する、過去の参考記事。

死後の世界。

供養の仕方。

お葬式あれこれ。

「心配」の生霊。

戦没者の魂は・・・。

因縁のある家系。

水子なんて、呼ばないで・・・。

鎮魂の心構え。

自殺した魂たち。

あなたへのメッセージ。





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Posted by 山野本 竜規 at 05:43 │スピリチュアル&神社