中継でした。
今日は約1ヶ月前に土砂が崩落した中城村の災害現場に行って
台風接近の模様をニュースでお伝えしました
技術やカメラマンなどのスタッフも
早朝から出勤し、現場で中継をするための準備を
本番前までに急ピッチで進めていました
今回は、土砂崩れが起きた地区から
国道を挟んだ民家の玄関先をお借りして中継をすることになったのですが、
このように心優しい地元の方のご協力と理解があってこそ
現場からの情報が、より多くお伝えできるものなんですよ
本当にありがとうございました。
中継は、昼の全国ニュースと沖縄の地元ニュース、
そして同じく夕方の全国ニュースと沖縄の地元ニュースの中で
台風接近と現場の模様をお伝えしたのですが、
やはり台風接近に伴う今後の雨が何よりも心配です。
中継の合間に、現場へ取材に行って、
現在の様子をこの目で確認してきました。
崩落現場では、まだまだ崩れ落ちた県道のガードレールの残骸や
土砂に飲み込まれた重機、なぎ倒された大木など
土砂崩れの凄惨さがそのまま残っていたのですが、
目で見る限り、梅雨明け以降の天気続きで
土砂の表面はパサパサに渇いているように思えました。
しかし、実際はこの土砂の中に
まだ大量の水が含まれていて、その排水作業が断続的に行われているので
今回の台風接近に伴う雨で
いつ、また地盤が緩むのか予断を許さないような状態だったんです。
この中継をすることによって、
全国の皆さんに、そして地元・沖縄の皆さんに
現在の台風の状況や土砂災害現場の今の様子をお伝えすることはできますが、
「
そこまでして無理矢理、中継する意味はあるのか?」とか、
「
かえって地元の人の不安を煽るだけなのでは?」という意見もあるかも知れませんし、
逆に、そう考える人がいても全く不思議だとは思いません。
でも、少なくとも僕個人の意見としては、
どんな放送にしても、
「全ての情報を見る人・聴く人、一人一人に何かしらのメッセージや
気付かせ、ヒラメキがあるのかも知れない・・・」という
ある意味、神社で奉職中、参拝者に接する時のような心境で
目の前にある仕事に取り組んでいます。
今回の中継では、僕自身の実力不足で
きちんとお伝えできていない部分や至らない部分もありましたが、
一連の中継を見聞きすることによって
受け取った側が、どのようなことを感じるのかは、
その情報を受け取った方の心境や気持ちで変わってくるもの。
僕自身は、沖縄での台風経験が初めてなので
家の外の暴風の音や時折部屋がかすかに揺れる、
その自然の猛威と畏敬の念をしっかり感じ取りながら
今、この日記を書いています。
とにかく今、切実に思うのは、
これ以上、件の現場で二次災害が起こらないでほしい・・・ということ。
そして、台風による人的被害や災害が最小限に押さえられるように・・・と、
微力ながら思うことしかできません。
明日は、ニュース番組でテレビのスタジオから現場の様子を
見守りたいと思っています。
関連記事