2008年09月08日
自分を知る努力。
とても穏やかな空気が流れていて
夜は、ライトアップされた厳島神社の鳥居と、
瀬戸内海を挟んだ対岸の夜景を眺めながら
のんびり過ごすことができました。
ここの鳥居は、その風景を
実際に目にすると
誰の心の中にも、しっかりと刻み込まれます。
この、海に浮かぶように見える鳥居が
誰の目にも留まって
心が洗われるような気持ちになるのは、
やっぱり、その圧倒的な存在感と
それにふさわしい風格を漂わせているからです。
そして、その佇まいが
見事に自然体で、
周囲の景色に馴染んでいます。
これは、
人にも、全く同じことが言えます。
分相応、自分を知る努力をすることは
とても大切です。
昨日、カラオケグランプリの予選会の司会を
担当させて頂いたのですが
昨日の予選会だけの出場者で約150人。
きっと当たり障りのない
アナウンサーブログを書くのであれば
「みなさん、大勢の人に参加して頂いて、
本当にありがとうございました!」の
一言で終わるところですが、
生憎、このブログは、
いつもそうではないので
その続きを書かせて頂きます。
僕が司会という立場で仕事をさせて頂いて
昨日の予選会の出場者の中で
印象に残っている方というのは、
可愛い子供さんや、
派手なコスチュームで踊りを披露し
はじけてくれた女の子のペア、
ステージいっぱい駆け回って
ヒーロー番組の歌を熱唱した男性など
指を数えるくらいの人数なんです。
あと、「思い出作りのために・・・。」と
意気込み過ぎずに
自然体で参加して下さった方のほうが
ほのぼのしていて、
個人的には印象に残っていますね。
この予選会は、グランプリを獲得して
将来はプロの歌手を目指す
本気モードの人から
本当にカラオケが好きで出場する人など
その目的も十人十色ですから、
大勢の皆さんに、
心から楽しんで頂くことができれば
それで本懐を遂げていると思うのです。
だから、思い出作りのために
この大会に参加して頂けるのは、
とても有難いこと。
しかし、そんな大勢の出場者の中でも、
一番、印象に残らなかった
人たちの共通点というのは、
残念ながら、
「中途半端に歌が上手だった」ということ。
中途半端に歌が上手な人だけなら
「あぁ、あんな風に上手に歌えたらいいなぁ~。」と
素直に感じますが
中にはプロの歌手志望で
ちょっとナルシスト度の高い
「痛いな・・・。」と感じる人もいて、
老婆心ながら、
「もうちょっと、自分自身を知ったほうがいいのでは・・・。」と
内心思いながら、
司会進行をしていました。
勿論、この大会は
プロの方は参加できないので
仕方のないことなのですが、
プロを目指すのであれば、
カラオケの世界にありがちな
「どうだ、俺の歌声、最高だろ?」という
嫌らしい自己陶酔の域から
抜け出さなければいけません。
だから、記憶力の悪い僕の場合、
司会で大勢の出場者の皆さんを
ご紹介したにも関わらず、
中途半端に歌が上手な人、
その中でも、
特に自己陶酔して歌う人の
歌声は、覚えていません。
勿論、中には圧倒的に
歌が上手な方もいらっしゃいましたが
この、カラオケグランプリの選考基準は
歌唱力だけではなく、
コスチュームや、パフォーマンス、感情表現なども
審査対象となるのです。
このカラオケグランプリの予選会、
県内各地の5カ所で行なっているので
延べ人数にして、約750人。
その中から、最終予選出場者50人を選び、
さらに、本戦に出場できるのは
その半分以下で、
そこからグランプリを獲得するとなると
やっぱり歌が上手なだけでは通用しません。
僕は、歌に関しては下手くそなので
人様のことを言える立場ではないのですが
人のエネルギーの善し悪しを
しっかり見極めることだけは、
他の誰よりも得意な分野です。
こういった大勢の人が参加する
オーディション形式の大会や
企業の採用試験などでも、
やっぱり、光る人、今後、輝くであろう人、
何か確固たる信念を持って
その場に臨んでいる人というのは
たとえ1分の審査時間であろうと、
おおよそ、すぐに分かるものです。
こういった見えない華やかさのことを
「オーラ」と呼ぶ人もいますが、
もとは、その人が
これまで生きてきた生き様、心持ち、信念が
そのまま雰囲気として、エネルギーとして、
他の誰もが分かる形で
出ているだけのことなんです。
こればかりは、
どんなに外見をよく見せたとしても、
饒舌で、素晴らしいことを話したとしても、
偽ることができない
正直な部分です。
誤解して頂きたくないのは、
オーディションや企業の採用試験で
頂点に立つ人が、全ての面で優れている・・・
という訳ではありませんし、
やっぱり、そういった選考をするのも、
同じ心の弱さや強さを持った「人」なので
個人的な好き、嫌いもあるだろうし、
選考基準もあって、ないようなものなので
それだけが、全てというものでもありません。
ただ、1つだけ言えることは、
やっぱり、
どんなオーディションにしても
大勢の人の中から勝ち抜いてくる人というのは、
技術だけではなく、
他の人に対する想い遣りや
優しさ、気配りが出来るような、
真っ当な「人の心」を持ち合わせている
心根の明るい人が多い・・・ということ。
僕の、人の好き、嫌いは、
このエネルギーで、
全て判断しています。
自分だけのことしか考えずに
立場の強い人には愛想良く振舞い、
それ以外の人には思い遣りのかけらもない
心が下品な人か、
それとも、
傍にいる大切な人たちに
心を込めて接するような、心が上品な人か・・・。
皆さんも、普段、色々な人と接する中で
この心の基準が、
どちらに傾いているのか
しっかりと判断して頂きたいと思います。
そのコツは、
まず、冷静になること。
そして、冷たいと思われてしまいますが、
人との付き合いの距離を
一歩引いた、6割ほどで抑えること。
たとえ、それが、
家族や、恋人、親友であったとしても・・・です。
血の繋がった家族や、恋人、親友の場合、
どうしても親しい間柄だけに
お互い甘えてしまう部分が出てきて
踏み込まれたくない相手の心の領域に、
土足で入り込もう・・・とすることも
悪く思わない人が多いようです。
もし、これが全く知らない他の人だったら
同じようなことはしないはず。
でも、たとえ親しい間柄であったとしても、
いや、親しい間柄であればあるほど、
こういった心の礼節は、
守らなければなりません。
6割程度、腹6分の
お付き合いの心の距離を保っていれば
おおよその人は、みな、良い人になります。
皆さんが
「嫌な人だな~」と感じる人と
最初に出会った時のことを思い出して下さい。
それが、6割程度、または、それ以下の
お付き合い。
その時は、まだ、今ほど
「嫌な人」だとは思わなかったはずですよね。
腹6分、6割程度というのは、
そういう心の距離感のこと。
時には、本気で衝突して
お互いの意見をぶつけ合うことも大切ですし、
若いうちは、そうすることで
「自分」と「相手」という違いを認識していくためにも
必要なことです。
だけど、ある程度、魂が大人になったのであれば
そんな衝突も、年に数回で良いはず。
冷静になれば、
本当に、世の中の動き、
人の心の動きが
霊能者でなくとも、ハッキリと見えてきます。
そして、そのように過ごしていれば、
一番、分かりにくい、自分自身のことも
少しずつ分かってくるものです。
自分自身を知るのは、難しいことではありますが
他の人との適度な心の距離感を保って
その人たちの言動を見つめていれば、
自分に対する反面教師だったり、
見習うべきことだったり・・・と
素直に色々なことに気付く感性が身につきます。
このようなことは、いくら、
ここで説明したところで
本人が体感、体験していかないと
理解できないことなので
この文章を読んで、
数年先か、何十年先かに
ここに書いてあることの意味が理解できれば
それだけでも、
このブログを発信している意義があります。
僕を含めて、1人でも多くの人が
「自分を知る努力」を怠らず、
周囲に優しく、明るく生きていく
強い心を育てていけるように
日々の生活を送っていかなければいけませんね。
*注*
このブログのメッセージ欄を通して、または会社の電話を通しての
霊視や個人セッション、勉強会の申し込み、質問、要望等は
一切受け付けておりませんので、どうぞ、ご了承下さい。
*「自分を見つめる」に関する、過去の参考記事。
いつでも本音で。
「好き」という気持ち。
人生の中休み。
人見知りでも、引っ込み思案でも。
ダメモト。
直観と即決。
誰の目にも留まって
心が洗われるような気持ちになるのは、
やっぱり、その圧倒的な存在感と
それにふさわしい風格を漂わせているからです。
そして、その佇まいが
見事に自然体で、
周囲の景色に馴染んでいます。
これは、
人にも、全く同じことが言えます。
分相応、自分を知る努力をすることは
とても大切です。
昨日、カラオケグランプリの予選会の司会を
担当させて頂いたのですが
昨日の予選会だけの出場者で約150人。
きっと当たり障りのない
アナウンサーブログを書くのであれば
「みなさん、大勢の人に参加して頂いて、
本当にありがとうございました!」の
一言で終わるところですが、
生憎、このブログは、
いつもそうではないので
その続きを書かせて頂きます。
僕が司会という立場で仕事をさせて頂いて
昨日の予選会の出場者の中で
印象に残っている方というのは、
可愛い子供さんや、
派手なコスチュームで踊りを披露し
はじけてくれた女の子のペア、
ステージいっぱい駆け回って
ヒーロー番組の歌を熱唱した男性など
指を数えるくらいの人数なんです。
あと、「思い出作りのために・・・。」と
意気込み過ぎずに
自然体で参加して下さった方のほうが
ほのぼのしていて、
個人的には印象に残っていますね。
この予選会は、グランプリを獲得して
将来はプロの歌手を目指す
本気モードの人から
本当にカラオケが好きで出場する人など
その目的も十人十色ですから、
大勢の皆さんに、
心から楽しんで頂くことができれば
それで本懐を遂げていると思うのです。
だから、思い出作りのために
この大会に参加して頂けるのは、
とても有難いこと。
しかし、そんな大勢の出場者の中でも、
一番、印象に残らなかった
人たちの共通点というのは、
残念ながら、
「中途半端に歌が上手だった」ということ。
中途半端に歌が上手な人だけなら
「あぁ、あんな風に上手に歌えたらいいなぁ~。」と
素直に感じますが
中にはプロの歌手志望で
ちょっとナルシスト度の高い
「痛いな・・・。」と感じる人もいて、
老婆心ながら、
「もうちょっと、自分自身を知ったほうがいいのでは・・・。」と
内心思いながら、
司会進行をしていました。
勿論、この大会は
プロの方は参加できないので
仕方のないことなのですが、
プロを目指すのであれば、
カラオケの世界にありがちな
「どうだ、俺の歌声、最高だろ?」という
嫌らしい自己陶酔の域から
抜け出さなければいけません。
だから、記憶力の悪い僕の場合、
司会で大勢の出場者の皆さんを
ご紹介したにも関わらず、
中途半端に歌が上手な人、
その中でも、
特に自己陶酔して歌う人の
歌声は、覚えていません。
勿論、中には圧倒的に
歌が上手な方もいらっしゃいましたが
この、カラオケグランプリの選考基準は
歌唱力だけではなく、
コスチュームや、パフォーマンス、感情表現なども
審査対象となるのです。
このカラオケグランプリの予選会、
県内各地の5カ所で行なっているので
延べ人数にして、約750人。
その中から、最終予選出場者50人を選び、
さらに、本戦に出場できるのは
その半分以下で、
そこからグランプリを獲得するとなると
やっぱり歌が上手なだけでは通用しません。
僕は、歌に関しては下手くそなので
人様のことを言える立場ではないのですが
人のエネルギーの善し悪しを
しっかり見極めることだけは、
他の誰よりも得意な分野です。
こういった大勢の人が参加する
オーディション形式の大会や
企業の採用試験などでも、
やっぱり、光る人、今後、輝くであろう人、
何か確固たる信念を持って
その場に臨んでいる人というのは
たとえ1分の審査時間であろうと、
おおよそ、すぐに分かるものです。
こういった見えない華やかさのことを
「オーラ」と呼ぶ人もいますが、
もとは、その人が
これまで生きてきた生き様、心持ち、信念が
そのまま雰囲気として、エネルギーとして、
他の誰もが分かる形で
出ているだけのことなんです。
こればかりは、
どんなに外見をよく見せたとしても、
饒舌で、素晴らしいことを話したとしても、
偽ることができない
正直な部分です。
誤解して頂きたくないのは、
オーディションや企業の採用試験で
頂点に立つ人が、全ての面で優れている・・・
という訳ではありませんし、
やっぱり、そういった選考をするのも、
同じ心の弱さや強さを持った「人」なので
個人的な好き、嫌いもあるだろうし、
選考基準もあって、ないようなものなので
それだけが、全てというものでもありません。
ただ、1つだけ言えることは、
やっぱり、
どんなオーディションにしても
大勢の人の中から勝ち抜いてくる人というのは、
技術だけではなく、
他の人に対する想い遣りや
優しさ、気配りが出来るような、
真っ当な「人の心」を持ち合わせている
心根の明るい人が多い・・・ということ。
僕の、人の好き、嫌いは、
このエネルギーで、
全て判断しています。
自分だけのことしか考えずに
立場の強い人には愛想良く振舞い、
それ以外の人には思い遣りのかけらもない
心が下品な人か、
それとも、
傍にいる大切な人たちに
心を込めて接するような、心が上品な人か・・・。
皆さんも、普段、色々な人と接する中で
この心の基準が、
どちらに傾いているのか
しっかりと判断して頂きたいと思います。
そのコツは、
まず、冷静になること。
そして、冷たいと思われてしまいますが、
人との付き合いの距離を
一歩引いた、6割ほどで抑えること。
たとえ、それが、
家族や、恋人、親友であったとしても・・・です。
血の繋がった家族や、恋人、親友の場合、
どうしても親しい間柄だけに
お互い甘えてしまう部分が出てきて
踏み込まれたくない相手の心の領域に、
土足で入り込もう・・・とすることも
悪く思わない人が多いようです。
もし、これが全く知らない他の人だったら
同じようなことはしないはず。
でも、たとえ親しい間柄であったとしても、
いや、親しい間柄であればあるほど、
こういった心の礼節は、
守らなければなりません。
6割程度、腹6分の
お付き合いの心の距離を保っていれば
おおよその人は、みな、良い人になります。
皆さんが
「嫌な人だな~」と感じる人と
最初に出会った時のことを思い出して下さい。
それが、6割程度、または、それ以下の
お付き合い。
その時は、まだ、今ほど
「嫌な人」だとは思わなかったはずですよね。
腹6分、6割程度というのは、
そういう心の距離感のこと。
時には、本気で衝突して
お互いの意見をぶつけ合うことも大切ですし、
若いうちは、そうすることで
「自分」と「相手」という違いを認識していくためにも
必要なことです。
だけど、ある程度、魂が大人になったのであれば
そんな衝突も、年に数回で良いはず。
冷静になれば、
本当に、世の中の動き、
人の心の動きが
霊能者でなくとも、ハッキリと見えてきます。
そして、そのように過ごしていれば、
一番、分かりにくい、自分自身のことも
少しずつ分かってくるものです。
自分自身を知るのは、難しいことではありますが
他の人との適度な心の距離感を保って
その人たちの言動を見つめていれば、
自分に対する反面教師だったり、
見習うべきことだったり・・・と
素直に色々なことに気付く感性が身につきます。
このようなことは、いくら、
ここで説明したところで
本人が体感、体験していかないと
理解できないことなので
この文章を読んで、
数年先か、何十年先かに
ここに書いてあることの意味が理解できれば
それだけでも、
このブログを発信している意義があります。
僕を含めて、1人でも多くの人が
「自分を知る努力」を怠らず、
周囲に優しく、明るく生きていく
強い心を育てていけるように
日々の生活を送っていかなければいけませんね。
*注*
このブログのメッセージ欄を通して、または会社の電話を通しての
霊視や個人セッション、勉強会の申し込み、質問、要望等は
一切受け付けておりませんので、どうぞ、ご了承下さい。
*「自分を見つめる」に関する、過去の参考記事。
いつでも本音で。
「好き」という気持ち。
人生の中休み。
人見知りでも、引っ込み思案でも。
ダメモト。
直観と即決。
Posted by 山野本 竜規 at 14:03
│スピリチュアル&神社