RBCアナウンサー山野本竜規の「ナカトリモチ日記」

神社の神職は神と人との間を取り持つ「ナカトリモチ」。 神職資格を持つRBCアナウンサー山野本竜規が、仕事の 裏側からプライベートまで日々の出来事を皆さんにお届けします。
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2007年12月25日

生霊。

生霊。時々、この南国のキレイな海を見ていて
思うことがあります。

人の心の中には、誰でも
この海のように透明で美しい部分があるのだから
もっと、そのキレイな部分を広げていく努力を、
自分自身でする人たちが
増えたらいいのになぁ~・・・と。


以前、このブログでご紹介した
怪しいヒーラーにお金を騙され続けた女性と、
その息子さんに先日、お会いしました。

息子さんは、心の病気で10年ほど前から
ある女性ヒーラーからヒーリングを受けているのですが
その心の病気も一向に良くならないし
引きこもりに近いような状態が続いていました。

そんな長年の状況に耐えかねた
僕の勉強会に毎回参加されているお母さんが
「やっぱり、女性ヒーラーの言動はおかしい」と
ようやく勇気を出して、僕に告白してくれたことから
息子さんにお会いすることになったんです。

勉強会では、参加者の霊視を通して
デモンストレーションをしながら
実際に故人のメッセージを伝えつつ、
「拝みが足りないから、ご先祖様が祟っているなんて、おかしいでしょ?」
「もし、あなたが亡くなったら、自分の子供や子孫に祟るようなことをしますか?」と
常に問いかけているので、
そういった、ありもしない脅し文句を常套手段としている
怪しい霊能者やユタや、
今回のケースのような霊的世界の知識が不足している女性ヒーラーに
自分の息子が騙され続けていることを告白するのも
随分、勇気が要ったと思います。

息子さんに実際にお会いして霊視をしてみると、
とても素直で繊細で家族想いの
純粋な魂の持ち主でした。

ただ、一時的に魂が萎縮しているような、
押さえつけられているような窮屈な感覚が
ずっとあったので、
その原因を更に霊視してみると・・・。

先ず、長年、女性ヒーラーから受け続けてきた
ヒーリングというより、お金の執着のエネルギー体が
こびりついているような状態でした。

そして、もうひとつ。
それは、両親、つまり、いつも勉強会に参加されている女性や
その旦那さんからの生霊のような執着するエネルギー体が
こびりついているような状態。

これじゃ、純粋で素直な魂の持ち主である息子さんが
おかしくなってしまうのも無理はありません。

このブログを読んで下さっている全ての方、
特にお子さんをお持ちのお父さん、お母さんや
人の心と体を癒すヒーラーの皆さんに
しっかり理解して頂きたいことがあります。

よく人の想いは伝染する・・・と言いますよね。

これは、もっと言えば、
人のエネルギーも、伝染する・・・ということです。

「生霊」というと、ちょっとおっかないイメージがありますが
人の良い想いも、悪い想いも
全てその心のエネルギー体(生霊)は、
大なり小なり、他の人や、周囲の環境に
何かしらの影響を及ぼすことがあります。

よく死霊、所謂、未浄化霊のエネルギーよりも
生霊のほうが厄介だ・・・と言われるのは、
未浄化霊は、何かのキッカケで一度浄化してしまうと
(魂の浄化の過程の詳細は、こちら
人の心に悪い影響を与えるようなことはありませんが、
生きている人間が発する想いというのは、
何度浄化したとしても、
また何かのキッカケで想いを発すれば
ずっと同じことを繰り返し、きりがないからなんです。

お腹を痛めて産んだ我が子のこととなれば
「心配」「大丈夫だろうか」「幸せな人生を歩んでくれるだろうか」・・・等、
あれこれ悩んでしまうのも、当然です。

だけれども、必要以上に
心配したり、あれこれ悩み過ぎたりするのは
愛する子供のためには、絶対に良くありません。

実は、今回お会いした息子さんには、
こうした両親が長年想い続けていた
「心配」や「大丈夫だろうか」、「こんな人生ではダメ」という
行き過ぎた期待とプレッシャーと執着の良くない生霊が、
まとわりついていて
それに加えて、
「お金を騙し取ってやろう」という悪意を持った
女性ヒーラーのエネルギー体も「執着」という形で
びっしりと魂にこびりついていたんですよ。

これじゃ、ダブルパンチですよね。

息子さんは、デザインや絵など
繊細な作業や表現を形にする才能をお持ちのようですが、
子供の頃、「そんなもの、仕事にはならないから!」と
教育熱心なお父さんに否定されてしまったそうです。

仕事になるか、ならないか・・・ではなく、
子供の頃は、どんなことに興味を示し、どんな人生を歩んでいくのか・・・。
それを、温かく、時には厳しく見守るのが本当の愛情です。

感受性の強い、素直な心の持ち主である息子さんは
そういった両親の強いプレッシャーと期待を
無意識にも疎ましく感じながら、行き場を失い、
女性ヒーラーに依存するような形になってしまった・・・という訳です。

今回は、2時間ほど
お母さん抜きで息子さんとお話をして
「もうヒーリングは必要ない」ということ、
(実際、霊視しても身体の不調が見当たらなかったから・・・。)
これからの人生に必要なことを
守護霊様のメッセージを通してお伝えし
女性ヒーラーにも依存しない・・・ということを約束して、
お別れしました。

一度で、これを乗り越えられたら立派でしょうが
まだまだ時間はかかるような気がします。
両親の長年の執着エネルギーが残っていますからね・・・。

息子さんを見ていると
「教育」と称して、子供を自分の思い通りにしようとする
一方的な愛情表現しかできない親が
いかに多いかが分かりますよね。

これも愛情のうちの一部かも知れませんが、
間違った愛情の注ぎ方です。

たとえ子供であったとしても、
そして血を分けた家族や親族であったとしても
それぞれが全く別の課題や
人生を歩もうとする魂であることを忘れないで下さい。

それが分かれば、必要以上に期待することも、
過干渉になる過ぎることも、思い通りにしようとすることも
いかに愚かで、間違っていることなのか
理解できてくるはずです。

実は、「心配」というエネルギー、心の波長は
一見、愛情のように見えるのですが
不安という、あまり良くない波長なので
「心配」と必要以上に想われた相手は、可哀想なんですよ。

心配のエネルギーが魂に付着することになるのですから・・・。

そうすると、どうなるのか。

なんとなく身体や頭が重かったり、ヤル気が起こらなかったり、
イライラしたり、悲観的になったり・・・。

逆に、こういった感情を全て
生霊や見えないエネルギー体のせいにしてしまう
精神世界マニアのような人もいますが、
それも責任転嫁の悪い例。

具合が悪くなる理由を
見えない何かのせいにしたほうが楽ですからね。

ただし、今回の息子さんのように
ごく稀に、そういったエネルギーの影響が
著しく出てくる人もいる・・・ということだけ理解して欲しいんです。

ヒーリーングを行う人の場合も同じ。

純粋に「この人の心と体を癒して差し上げよう」という気持ちのみで十分です。

何か嫌なことがあって、それを引きずっていたり
自分が落ち込んだ状態の時に
他の人のヒーリングをするのは、その低い想念を
相手に伝染させることになります。

これは、風邪やインフルエンザにかかっているのを分かっていて
他の人にうつすようなものです。

たとえ依頼や予約が入っていたとしても
そういう心の状態の時は、
お断りするのが真の優しさであり思い遣りです。

だから、ヒーラーと呼ばれる人は
普通の人以上に心を鍛えておかなければいけないし、
何より他の人を思い遣る人間力や、豊かな感性を
しっかり保つ努力をしておかなければなりません。

マッサージでも同じこと。

僕は、普通の人以上に魂が敏感なため
たとえ上手だと評判のマッサージ師だとしても、
技術がある人だとしても
先ず、心の優しさがある人かどうか、
人を思い遣ることができる人かどうかで
「気持ち良かった」「逆に疲れてしまった」が分かれてしまいます。

きっと、皆さんにも同じような経験があるかと思います。

「疲れてしまった」と感じる場合は、
魂の相性にもよりますが、
技術云々の問題よりも
ヒーリングやマッサージをする側の心の問題、
魂の波長が低いケースがほとんどです。

人の想い、心の状態が
他の人に与える影響って
皆さんが想像している以上に大きいんですよ。

これは、何もヒーリングやマッサージや
子育てに限ったことではありません。

人生、全てにおいて言えることです。

少しでも良い雰囲気作り、明るい空気、環境・・・。

そういったものを作り出すのは、
全て僕たち1人1人の想いそのもの。

だからこそ、少しでも明るく快適な居場所や
人の心を育てていく環境作りを
心がけなければいけません。

依存し過ぎず、執着し過ぎず、心配し過ぎず・・・。

どうぞ、今日からでも
そのことを意識して、それぞれの生活の中で実践されて下さい。




*注*
 このブログのメッセージ欄を通して、または会社の電話を通しての
 霊視や個人セッション、勉強会の申し込み、質問の回答等は
 一切受け付けておりませんので、どうぞ、ご了承下さい。


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Posted by 山野本 竜規 at 05:22 │スピリチュアル&神社