RBCアナウンサー山野本竜規の「ナカトリモチ日記」

神社の神職は神と人との間を取り持つ「ナカトリモチ」。 神職資格を持つRBCアナウンサー山野本竜規が、仕事の 裏側からプライベートまで日々の出来事を皆さんにお届けします。
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2007年10月04日

秋の楽しみ。

秋の楽しみ。夏が長い沖縄も、朝晩は随分、
過ごしやすくなってきましたねよつば

昨日の夜は窓を開けていたら
心地良い涼しい風が部屋を吹き抜けていき
なんだか、「この夜をゆっくり楽しみたいなぁ~☆
という気持ちになり、
ついつい夜更かしをしてしまいましたキラキラ 

休日前の夜だったので、
たまには夜更かしも良いものです♪赤

何をしていたかというと、僕の場合は、やっぱり読書本

好きな本を読んでいる時が、一番心が落ち着きます。
しかも、かなりの速読なので、
ページをめくるペースも速い早い・・・キョロキョロ

そもそも、何故、秋に読書なのか・・・。

僕が担当している番組でも、秋の話題になったとき
「読書の秋」に疑問を感じて、思い出したのが
大学時代に専攻していた
漢文学の授業で習った漢詩の一節。

中国の詩人・韓愈の「燈火親しむべし」という一文があり、
それは
「夜が長い秋は、灯りの下で書物を読むのに適している」
という意味がある・・・というふうに記憶しています。

中国の故事、諺って、面白くて
日本で「天高く馬肥ゆ・・・」という意味は、中国では全く別の意味。

日本の場合は、
秋は実り豊かな季節で、馬も肥えるくらい栄養がしっかり摂れるほど食欲も進む・・・
というような意味合いがありますが、
中国では、
「この時期は、周囲の外敵に警戒せよっ!!!」という防衛の呼びかけを意味します。

どういうことかというと、
昔の中国(漢民族)は約2千年に渡って
匈奴(きょうど)という北方民族に侵略されることが多く、
かの有名な万里の長城も、
その匈奴の侵略を防ぐために築かれたもの・・・と言われています。

匈奴は、遊牧民族なので乗馬と騎射が大得意で
それを武器に漢民族の住む地域を侵略し続けました。

春から夏にかけて、匈奴が使用する馬たちは
草原にある草をいっぱい食べて、丸々と肥え、
やがて秋になると、厳しい冬に向けて
食料調達のために漢民族の村々のものを略奪する目的で
一斉に北方から攻撃をしてくることから、
この警戒をこめた言葉が生まれたそうです。

ところ変われば、言葉の意味も随分と変わってくるものですね。

ちなみに、その両方の心情を公平に偏ることなく絶妙に描いた
司馬遷が登場する「李陵」という本(作:中島敦)は、
とても読みやすくて面白いですよキラキラ 

まるで、現代の複雑な人間関係を
そのまま時代と国を変えて重複して眺めているようです時計

でも、やっぱり僕は
日本の「天高く・・・」の意味のほうが好きですねふたば

それぞれの秋、みなさんも、
この時期しか楽しめないことを思う存分やって下さいね~キラキラ 


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Posted by 山野本 竜規 at 13:04│Comments(0)プライベート
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