RBCアナウンサー山野本竜規の「ナカトリモチ日記」

神社の神職は神と人との間を取り持つ「ナカトリモチ」。 神職資格を持つRBCアナウンサー山野本竜規が、仕事の 裏側からプライベートまで日々の出来事を皆さんにお届けします。
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2006年09月11日

5年前。

9.11 アメリカ同時多発テロから5年。

僕は直接その場にいたわけではないし、
自分が関わってもいない事件や事故について
あれこれ述べるのも好きではないのですが
当時、僕はちょうど日本を離れた他の国で
あのビル崩壊の映像を見ていました。

ちょうど5年前の今頃は
仕事の休暇をもらって
タイの首都・バンコクを訪れていて
バンコクで医者をしているタイ人の友達と
昼ごはんを食べている時に
テレビでビルが炎上している光景を目の当たりにしました。

一瞬、映画かドラマと勘違いしてしまうほど
衝撃的な映像で
ニュースで放送されているタイ語が分からなかったので
友達に英語で通訳してもらいながら
その惨状を知ったという次第です。

お昼ご飯を食べていた場所は
友達が勤務する病院の食堂だったのですが
患者も病院職員も皆、テレビの前に集まって
その一部始終を見守っていました。

その様子は衛星中継で
リアルタイムで放送されていたので
ビルが崩落する瞬間も僕たちは、その場で見ていたんです。

現実にこんなことが起こっていいのだろうか・・・。

その場にいた誰もが
ほとんど声をあげることもなく
じっとその瞬間を見つめていました。

食堂でテレビを見る前の
午前中、
友達が勤務する特別病棟で
僕も簡単な手伝いをしていて
末期のHIV感染患者のお世話をしていたんです。

もう余命いくばくもない入院患者の
お世話をしながら
「生」と「死」って何だろう・・・と
自分なりに考えさせれたあとの出来事だったので
僕にとっても
忘れようにも忘れられない一日でした。

帰国する空港では
言うまでもなくテロ対策の厳重なセキュリティーチェックで
大幅に出発時間が遅れました。

とはいえ、
やはり僕はこのテロに関して
直接関係があったわけではないし、
第三者でしか物事を理解できないのですが
それでも
その後、自分なりに色々考えることはありました。

一旦、放送業界を離れ
神社神職の道を歩み
現在、再び放送の世界に戻ってきた僕が
いつも心がけていることは、
「どのような映像、音声にしても
 放送という媒体を通して
 それらを見聞きしている人に
 それぞれに必要なメッセージが届きますように」
ということ。

どんな過酷で残酷なニュースであれ、
朗らかなものであれ
そこには必ず何かしらのメッセージが含まれているということ。

これからも僕はどんな事実であれ
目を逸らさずにしっかりと受け止めていきたいと思っています。





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Posted by 山野本 竜規 at 22:51 │プライベート