RBCアナウンサー山野本竜規の「ナカトリモチ日記」

神社の神職は神と人との間を取り持つ「ナカトリモチ」。 神職資格を持つRBCアナウンサー山野本竜規が、仕事の 裏側からプライベートまで日々の出来事を皆さんにお届けします。
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2008年01月08日

がっつかないこと。

がっつかないこと。年末年始の番組で、
リスナーの皆さんから初詣の方法の質問が相次ぎ、
僕は、ほぼ毎日の放送の中で
「全ての基本は、がっつかないことですピース」と
お伝えしてきました。

初詣は、基本的に*松の内までが望ましい・・・
(*地域によって異なるが7日、または15日まで)
とされていますが、この期間に
色々な諸事情で参拝できなかった人でも
大丈夫ですチョキ

僕が住んでいた三重県伊勢市の伊勢神宮は、
全国各地から参拝に来られる方が多いので
それこそ、一月末~二月上旬までは初詣客で賑わいます。

時間が許すなら、お正月の期間である松の内までに
初詣を済ませておいたほうが、
自分の気持ちの整理のためにも良いかも知れませんが
どうしても、それが出来なかった方は、
今年、一番最初に参拝するのが「初詣」という意味なので
時期は、あまりこだわらなくても大丈夫です。

さて・・・。

詳しい参拝の方法などは、このブログでご紹介した通りですが、
僕は、参拝の作法は勿論、
それ以上に大切なのは、参拝する時の気持ちそのものだと思っています。

冒頭でもお伝えしたように、参拝する基本の心構えは
「がっつかないこと」。

「受験、合格しますように!」
「恋愛が成就しますように!」
「お金が沢山儲かりますように!」

どうしても、神社の神様に
一方的な無理なお願いをしてしまう方が多いのですが
結局、最後は、本人の努力次第です。

そして神社参拝の基本は、
「自分のことより、他の人の幸せを願う心」です。

受験合格だったら、
「最大限の努力をしますから、この試験に合格して、
少しでも世の中に役に立つ人間になれる勉強ができる環境に巡り合えますように。」

恋愛成就だったら、
「(想う)相手が、健やかに幸せに自分の人生を歩むことができますように。
 もし、その相手と魂の学び合いができるのであれば、
 お互い、しっかり学び合いたいと思います。
 ダメなら、潔く諦めます。」

商売繁盛だったら、
「少しでも、我が社の商品が、多くの人のために役立ち、
 その利益を、また、社会や人に還元できる仕事ができますように。」

実は、同じお願い事でも、
前者と後者では、ここまで意識が違うものなんです。

しかも、これを必死に願うのではなく、
あくまで爽やかに、軽やかに、心をこめて行うのが
スマートな神社参拝の方法でしょう。

伊勢神宮を含め、
時々、聖地と呼ばれる場所には
他の人の邪魔になるくらい何時間もご拝殿に居座って
願懸けをしている人の姿を見かけることがありますが、
ハッキリ言って、こんな願懸け、
大地の偉大なエネルギーに届くはずもありません。

だって、その時点で、多くの人に迷惑をかけているのですから・・・。

他の人だって、ゆっくり参拝したいにも関わらず
「自分だけが・・・」と居座って
必死な形相で願懸けしたところで
たとえ聖域だったとしても、そんな願いが聞き届けられるはずもありません。

こういった姿は、一部の精神世界マニアの人たちに
多く見受けられるのですが、
それって、「自分の願いだったら、きっと届いているはず・・・」という
傲慢な心持ちに他なりません。

逆に副産物!?として頂くのは、
同じように「自分たちだけは・・・」と勘違いしている、
または生前、宗教や信仰だけを妄信していた
未浄化霊が同調して集まってくることになるでしょう。

神社参拝の基本は、「がっつかないこと」。

これは、神社参拝だけではなく、
全ての人生でも同じことではないでしょうか・・・。

自分の人生、貪欲に生きることは、悪い事ではありませんし、
僕は、むしろ、そうした方が、
より充実した、後悔しない生き方だと思っています。

だけど、ひとつ、条件を加えるとしたら、
「自分の思うがままに貪欲に生きてもいいけど、
ガツガツ、ギラギラとした心持ちではなく、
爽やかに、清らかに生きていくこと。」

ガツガツ、ギラギラと、爽やか、清らかでは、
全く正反対ですよね。

その両者の違いは、やっぱり、その「動機」が何なのか・・・です。

「自分のためだけ・・・」「自分が・・・」を優先させる人なのか、
それとも
「他の人と一緒に・・・」「自分のため、そして他の人のため・・・」なのか。

仕事、家事、学校、恋愛、遊び、趣味・・・。

「がっつかない生き方をすること」は、
全てに通じる、心の基本、心のマナーです。

どうぞ、心の片隅にでも、留めておいて下さったら幸いです。






*注*
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Posted by 山野本 竜規 at 13:59 │スピリチュアル&神社