2007年06月05日
修羅場!?の花火大会。
先日、伊勢に住んでいる知り合いから、
「今年は伊勢の花火大会、中継担当せぇ~へんの~?」
・・・と呑気な電話がかかってきました

あのぉ~、僕、今、日本最南端の
沖縄県・琉球放送でアナウンサーやってるんですけど・・・


知り合いも、僕が沖縄に住んでいることは分かっているのですが
「放送の仕事は、地域に全く関係なし」
と勝手に思っておりまして・・・

僕は、沖縄に来る2年前まで
三重県伊勢市で神職資格を取得するべく
大学の専攻科で神道学の勉強をしていて、
その傍ら、地元のケーブルテレビ局等で
ニュース番組や特別番組のキャスターの仕事もしていました。
専攻科の履修課程は、一週間ぎっしり詰まっていて
おまけに神社実習や神社奉職研修などがあるため
仕事やアルバイトをする余裕なんてありませんし、
実際、そういうクラスメートは皆無でした。
でも、それに敢えて挑戦したくなるのが
あまのじゃくな僕の性格。
「前例がないんやったら、
僕が前例を作ればええだけのことやん
」
と開き直り、周囲に迷惑をかけながら、
沢山クリアしなければいけない試験も仲間たちに助けられながら、
なんとか無事、専攻科を修了することができたんですよ
それはさておき・・・。
僕が住んでいた伊勢では、毎年7月の中旬に
全国のトップを切って盛大な花火大会が開催されます。
この花火大会は、
全国各地から選りすぐりの花火師たちが集結し、
その年の花火の安全祈願をするために
伊勢神宮に奉納する意味をこめて
腕を競い合う歴史ある競技大会で、
伊勢市民にとっては、毎年恒例の一大イベントなんです。
その様子を、地元ケーブルテレビ局で
「最初から終わりまで放送しよう」ということになり、
僕は2時間半ほどある
花火大会の特別番組のキャスターを担当することになったんです。
伊勢市は、伊勢神宮のお膝元ということで
全国規模の神社関連の盛大なお祭りが沢山あるので
「神社の事にも精通していて、アナウンサーの経験もある」ということで
よく特番のキャスターに起用して頂き、
地元の放送関係者の方には、随分、お世話になりました

そんな花火大会、当日。
僕は、午前中に専攻科の前期試験を終わらせて、
現場へ直行し、スタッフたちと番組の打ち合わせをしていたら、
ディレクターが慌てて、僕のところへ駆け寄ってきました。
「えらい、すんません。
実はゲストの花火師さんが来られへんって・・・」
花火大会の生放送の場合、
僕のような番組のキャスターは
ゲストの花火師さんから
花火についての基礎知識や楽しみ方、裏話など、
タイミングをはかりながら、
できるだけ多くの話を引き出すことを役目としているのに、
その相手がいないとなると、
番組自体が成り立たなくなってしまう恐れもあります
でも、生放送までの時間は刻一刻と迫っている・・・。
いやっ、これは、一人でもやらなあかんやろ・・・。

僕は、その場で慌てて番組で話す内容の資料をかき集めて
あとはジタバタせず、OA開始。
何とか2時間半の生放送を一人で乗り切りました
人間、というより僕の場合、
ピンチに追い込まれた時ほど図々しくなるもので
「ゲストが来られない!」と分かった時は
一瞬「どうしよう!」と思ってしまいましたが、
ある程度の準備を済ませると
それからは実に生意気というか、横着というか
「こうなりゃ、一人でも何とかなるわい。
映像さえキレイやったら、あまり喋らへんでも番組は成り立つしなぁ~♪」と
完全に開き直ってしまい、
生放送中も仕事を忘れてしまうほど、
ダイナミックでキレイな花火に見とれてしまう有様。

僕は基本的に、放送前は
あまり口に食べ物を入れないようにしているので、
その放送終了後に食べた、冷えたロケ弁が
格別に美味しく感じましたよ
どのような仕事でも同じだと思いますが、
アナウンサーという仕事でも
本当に色々なハプニングがあります。
新人時代の恥ずかしい大失敗や
これまで体験したハプニングの数々を振り返ると
周囲に沢山迷惑をかけてきたかも知れませんが、
無駄な経験など、1つもありません。
アナウンサーになって9年目を迎えた今、
なんとか普通に放送ができているのも
こういった失敗やハプニングを重ねてきたからこそ。
そして、あまり体験はしたくないけれど
番組作りに関わっている限り、
これからも、こういったことは定期的に訪れるはずです。
その時は、初心に戻って
出来る範囲のことをするしかないので
慎重に、かつ、おおらかに構えて
目の前の仕事に取り組んでいきたいと思っています。
思い出たっぷりの
伊勢の花火大会、久しぶりに見に行きたいなぁ~
三重県伊勢市で神職資格を取得するべく
大学の専攻科で神道学の勉強をしていて、
その傍ら、地元のケーブルテレビ局等で
ニュース番組や特別番組のキャスターの仕事もしていました。
専攻科の履修課程は、一週間ぎっしり詰まっていて
おまけに神社実習や神社奉職研修などがあるため
仕事やアルバイトをする余裕なんてありませんし、
実際、そういうクラスメートは皆無でした。
でも、それに敢えて挑戦したくなるのが
あまのじゃくな僕の性格。
「前例がないんやったら、
僕が前例を作ればええだけのことやん

と開き直り、周囲に迷惑をかけながら、
沢山クリアしなければいけない試験も仲間たちに助けられながら、
なんとか無事、専攻科を修了することができたんですよ

それはさておき・・・。
僕が住んでいた伊勢では、毎年7月の中旬に
全国のトップを切って盛大な花火大会が開催されます。
この花火大会は、
全国各地から選りすぐりの花火師たちが集結し、
その年の花火の安全祈願をするために
伊勢神宮に奉納する意味をこめて
腕を競い合う歴史ある競技大会で、
伊勢市民にとっては、毎年恒例の一大イベントなんです。
その様子を、地元ケーブルテレビ局で
「最初から終わりまで放送しよう」ということになり、
僕は2時間半ほどある
花火大会の特別番組のキャスターを担当することになったんです。
伊勢市は、伊勢神宮のお膝元ということで
全国規模の神社関連の盛大なお祭りが沢山あるので
「神社の事にも精通していて、アナウンサーの経験もある」ということで
よく特番のキャスターに起用して頂き、
地元の放送関係者の方には、随分、お世話になりました

そんな花火大会、当日。
僕は、午前中に専攻科の前期試験を終わらせて、
現場へ直行し、スタッフたちと番組の打ち合わせをしていたら、
ディレクターが慌てて、僕のところへ駆け寄ってきました。
「えらい、すんません。
実はゲストの花火師さんが来られへんって・・・」
花火大会の生放送の場合、
僕のような番組のキャスターは
ゲストの花火師さんから
花火についての基礎知識や楽しみ方、裏話など、
タイミングをはかりながら、
できるだけ多くの話を引き出すことを役目としているのに、
その相手がいないとなると、
番組自体が成り立たなくなってしまう恐れもあります

でも、生放送までの時間は刻一刻と迫っている・・・。
いやっ、これは、一人でもやらなあかんやろ・・・。
僕は、その場で慌てて番組で話す内容の資料をかき集めて
あとはジタバタせず、OA開始。
何とか2時間半の生放送を一人で乗り切りました

人間、というより僕の場合、
ピンチに追い込まれた時ほど図々しくなるもので
「ゲストが来られない!」と分かった時は
一瞬「どうしよう!」と思ってしまいましたが、
ある程度の準備を済ませると
それからは実に生意気というか、横着というか
「こうなりゃ、一人でも何とかなるわい。
映像さえキレイやったら、あまり喋らへんでも番組は成り立つしなぁ~♪」と
完全に開き直ってしまい、
生放送中も仕事を忘れてしまうほど、
ダイナミックでキレイな花火に見とれてしまう有様。
僕は基本的に、放送前は
あまり口に食べ物を入れないようにしているので、
その放送終了後に食べた、冷えたロケ弁が
格別に美味しく感じましたよ

どのような仕事でも同じだと思いますが、
アナウンサーという仕事でも
本当に色々なハプニングがあります。
新人時代の恥ずかしい大失敗や
これまで体験したハプニングの数々を振り返ると
周囲に沢山迷惑をかけてきたかも知れませんが、
無駄な経験など、1つもありません。
アナウンサーになって9年目を迎えた今、
なんとか普通に放送ができているのも
こういった失敗やハプニングを重ねてきたからこそ。
そして、あまり体験はしたくないけれど
番組作りに関わっている限り、
これからも、こういったことは定期的に訪れるはずです。
その時は、初心に戻って
出来る範囲のことをするしかないので
慎重に、かつ、おおらかに構えて
目の前の仕事に取り組んでいきたいと思っています。
思い出たっぷりの
伊勢の花火大会、久しぶりに見に行きたいなぁ~

Posted by 山野本 竜規 at 05:04│Comments(0)
│仕事
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