RBCアナウンサー山野本竜規の「ナカトリモチ日記」

神社の神職は神と人との間を取り持つ「ナカトリモチ」。 神職資格を持つRBCアナウンサー山野本竜規が、仕事の 裏側からプライベートまで日々の出来事を皆さんにお届けします。
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2007年09月17日

同じアナウンサーでも・・・。

同じアナウンサーでも・・・。最近、僕のブログの
お気に入り欄に新しく追加した
「このき なんのき かさいみき」

学生時代、アナウンサー受験の時に知り合った
フリーアナウンサーの河西美紀さんのブログです。

河西さんの日記は、
どことなく僕の感性と似ているというか
共感するところが多く、今回、本人にお願いして
お気に入りに追加させて頂いた次第ですチョキ

河西さんは、大学卒業後
FM群馬のアナウンサーとして活躍し、
退社してからは故郷の東京に戻り
現在は、フリーとして色々な活動をされています。

河西さんと知り合ったのは、
学生時代のアナウンサー受験の時。

僕たちアナウンサーの多くは、
その職種に強い想いを持って
就職活動を行った人がほとんどなので
東京、大阪の放送局の試験から始まり、
その後は全国各地を行脚することになります。

まっ、皆さんもご存知の通り
放送局のアナウンス職採用試験って、倍率も半端じゃないので
そう簡単に内定をもらえる訳でもなく、ことごとく落とされて
試行錯誤しながら、落ち込んで、また立ち上がって
次の試験会場へ・・・という
学生にとっては、精神的にも、経済的にも大変な試験なんです。

僕が一番印象に残っている試験は、
日本テレビ系列で大阪に本社がある読売テレビの採用試験。
その時に知り合ったのが河西さんだったんです。

この局とは、結果的にご縁がありませんでしたが
本当に素敵な放送局で、人事の方もアナウンサーの方も
とにかく「良い空気」を持った人が多かったような気がします。

アナウンサー採用試験は、書類選考から始まり
その後、面接や音声テスト、それを通過すると
規模の大きな放送局の場合、
今度は数日間、アナウンス講習会と呼ばれる
講習会に参加して(実質上の採用試験)
現役アナウンサーから直接指導を受けて
フリートークや原稿読み、ディスカッション、筆記試験などが行われます。

数日間、放送局内に缶詰状態で
その間、一挙一動のすべてが採用試験の採点につながるので
それはそれは緊張していたのを覚えています。

アナウンス講習会に参加できるメンバーは
男女合わせて10数名。

多数の応募者から書類選考が行われ、
数々の試験をクリアしてきただけあって
このアナウンス講習会に参加したメンバーのほとんどが
その後、各局のアナウンサーとして採用されています。

僕も河西さんも、そのアナウンス講習会で一緒だったのですが
河西さんは、そのメンバーの中で
とにかく人間的で人の痛みも温もりも分かる人だったのを覚えています。

話していて安心感がある。裏表がない。そして繊細だけど、強くて純粋・・・。

「どんなに実力があっても、技術があっても、人間的に最低な心を持った人は
アナウンサーなんか辞めたほうがいい・・・」

僕は学生時代から、こう思っていたので
河西さんの純粋さに触れ、
そして読売テレビのアナウンサーの人たちの優しさに触れて
「やっぱり、こういう人たちがアナウンサーになって
 多くの人を元気にする人たちなんだなぁ~」と
勇気や元気を沢山もらえた素敵な出会いでした。

僕は河西さんと接していて、
「あっ、この人は、きっと人の心の痛みが分かる素敵なアナウンサーになるな・・・」
と直感的に思ったのですが、
河西さんはその後、FM群馬のアナウンサーとして採用され
朝のワイド番組等を担当し
多くのリスナーに愛されるパーソナリティーになりました。

そして今は、東京を拠点に
司会やナレーションの分野等で活躍されています。

お互い、あの読売テレビのアナウンス講習会から
10年ちょっと経っているのですが
芯の部分は全く変わっていないような気がします。

アナウンサーと一言でいっても
やっぱりそれぞれ個性が違うわけで
中には、我が強すぎて
「自分が、自分が・・・」と前に出過ぎる迷惑タイプの人もいるし、
もちろん、相手の立場によって態度をコロコロ変えるような
裏表が激しい信用できない人とも
過去には沢山出会ってきました。

実は僕、自分がアナウンサーでありながら
アナウンサー嫌いなところがあって、
まさに、その個性が強すぎる、裏表の激しすぎる人が
結構いることに嫌気がさしていたんです。

まっ、人間ですから
どのような職種でも業界でも組織でも
そのような人は存在するので、
そこまで気を落とすことはないのですが、
やっぱり正直に、素直に、穏やかに、
できれば人間として真っ当に生きていきたい・・・と強く思っていたので
河西さんとは、そういった気持ちや感性が似ていて
分かり合える部分も多かったような気がします。

今、僕がいるRBCアナウンス室のメンバーは
色々な意味で、
「嫌な」アナウンサーの習性を持っている人がいません。

いつでも素直、正直、自分が正しいと思うことをやる。
そして何より、人を思い遣る心がある、温かい人ばかり。

これまで色々なアナウンサーの集団を見てきましたが
僕は、ここまで心が純粋な
アナウンサーたちと出会ったことがありません。

まるで、学生時代に
「良い空気だな」と感じた読売テレビの時と同じ感覚。
いやっ、それ以上かも・・・。
それだけ自慢のアナウンサー集団の中で働ける幸せ、
僕はこれ以上は何も望みません。

過去に色々な嫌なアナウンサーの部分を見せられて
辛酸を舐めてきたからこそ、
今の環境が、天国のように有難く、
「今まで自分の信念を曲げなくて良かったな・・・」と強く感じているのですが
今の強い自分がいるのも、
河西さんのような
心の基本が同じアナウンサー仲間や親友、恩師がいてくれたからこそ。

こういった心の同志がいてくれるからこそ、
僕は普通に働けるんだなぁ~と感謝の気持ちでいっぱいです。

みんな、本当にありがとうキラキラ 


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Posted by 山野本 竜規 at 22:33│Comments(0)仕事
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